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2007.12.1
T.新型インフルエンザの動向【副院長】

ヒト鳥インフルエンザ感染症は、原因となったウイルス株により違いはありますが、一般的には突然の高熱、咳などの呼吸器症状の他、全身倦怠感、筋肉痛などの全身症状を伴います。実際にはほとんど疾患名を付けられないほどの軽症例から、通常のインフルエンザ様症状、重篤な肺炎、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、多臓器不全などにより急激に悪化して死に至るものまで、様々な病態をとり、なかにはオランダでのH7N7亜型感染症のように結膜炎が主症状のものもあります。 2007年7月現在アジアを中心にみられるH5N1亜型は 初期症状は突然の高熱(ほとんど38℃以上)と咳などの気道症状、全身倦怠を伴うインフルエンザ様症状で、時に下痢、嘔吐、腹痛、胸痛などの他、鼻出血や歯肉出血も初期症状として報告されています。

特徴的な経過としては、早期に肺炎などの下気道症状が出現し、急速に増悪する点があり、もう1つの特徴として多臓器不全やDIC(播種性血管内凝固症候群)が報告されています。

しかし一方では、ほとんど呼吸器症状のない脳炎事例が報告されており、その引き起こす疾患の幅が広いことが示唆されています。

H5N1亜型による致死率は全体で60%前後ですが年齢層により異なり10~39歳で最も高い数字が出ています。

ただし発症早期に受診している例は多くないため(発症から受診までおおむね4日前後)これまでの抗ウイルス薬の効果が十分に評価できていません。

現在のところ、早期治療によりノイラミニダーゼ阻害薬(オセタミビル;タミフル)の効果が期待できると考えられています。そのため疑い例には可能な限り早期に(理想的には48時間以内)投与することが望まれます。

現在日本ではまだヒト鳥インフルエンザの発生の報告はありませんが、インフルエンザは例年になく11月から流行がはじまりました。

いずれにせよ早期診断、早期治療により重症化や、流行を未然に防ぐことが期待できますので、症状に応じ早めに医療機関にご相談下さい。

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