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2007.11.1
心房細動の治療【副院長】

心房細動は最も頻度の多い不整脈ですが洞調律化及びその維持は症状及び血行動態の改善はもとより血栓塞栓予防においてもきわめて重要です。薬物療法の有効性には限界があり、最近ではカテーテルアブレーション治療が発展を遂げています。

カテーテルアブレーションとはカテーテルと呼ばれる細い管を大腿静脈または大腿動脈から心臓に挿入しその先端と背中に貼った対電板との間に高周波を流し、先端が接している心筋組織の温度を60℃程度に上昇させ目的の心筋組織を凝固壊死させ不整脈の回路を遮断するものです。

心房頻拍中にはCARTOシステム(electroanatomicalmapping systemEAM)によりマッピングが可能です。このEAMは複雑な頻拍回路を同定する上で威力を発揮します。この装置はナビゲーションシステムであり、マッピング情報により頻拍の興奮順序を表すactivation mapや電位の分布を表すvoltage viewを描出しアブレーションの至適部位を見つけるのに非常に有効です。心房起源の心房頻拍に対して経心房中隔的に左房にアプローチし、同システムにより頻拍中マッピングするとその起源が同定でき、焼灼することが出来ます。

従来不整脈治療は大きく分けて薬剤、手術、ペースメーカーであり、除脈性不整脈はペースメーカー、頻拍性不整脈は薬剤治療が主体でしたが、カテーテルアブレーションの進歩発展に伴い頻拍性不整脈の多くがカテーテルアブレーションで根治されるようになりました。

カテーテルアブレーションが適応になる不整脈は ()WPW症候群 ()房室結節回帰性頻拍 ()心房粗動 ()心室頻拍 ()心室性期外収縮 ()心房頻拍 ()心房細動などです。

カテーテルアブレーションの成功率は施設により異なりますが、成功率は95%、再発率は5〜6%、心房細動に限って言えば初期成功率90%以上で、手術後抗不整脈薬なしでは3040%が再発し、再アブレーションが必要なこともありますが2回目もあわせて約90%は無投薬で完治するとの報告もあります。
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